私のオイルの選び方

近年やっと「カラダにいいオイル」「良い脂質を摂ろう」などと、脂質についてピックアップされることが多くなり、「オメガ3系が必要!」「ココナッツオイル・亜麻仁オイルを取ろう!」などと騒がれるようになりました。私がソムリエになった頃は、まだスーパーには今のようにたくさんのオイルは並んでいなくて、選ぶ時代ではなかったように思います。今はどこのスーパーでもたくさんのオイルを手に取ることができます。ですがその棚の前で佇んでいてなかなか手に取れない方々もよくお見かけします。
日本に輸入されているオイルの8割は粗悪品と言われています。良いオイルをお選びいただくために、是非参考にしてみてください。
oil&beyondでお取り扱いさせていただく基準として、私なりのポリシーを持ってお届けしていますので、今日は少しお伝えしたいと思います。

①オーガニック・エキストラバージンオイルだということ。
美味しいオイルを作る方々は、オイルにかける思いが本気です!生産者・輸入者の方はこよなくオイルを愛していらっしゃいます。より質の良いもの。美味しいオイルはオーガニック・エキストラバージンが基本です。

②低音圧搾or非加熱圧搾で絞られているということ。
せっかくの植物の恵みをいただくのにはたっぷりの栄養素が残っていることに意味があります。
加熱処理・溶剤抽出されているオイルは無味無臭かもしれませんが栄養素も取り除かれてしまったり、既に酸化してしまっているという状態のものも多いので要注意です。

③遮光瓶・ステンレスボトルであるということ。
高品質のオイルを良い環境でお届けしたいというこだわりがある生産者のこだわりポイントです。費用との兼ね合いで、透明ボトル×紙の箱という選択をされるメーカーさんもありますが、その場合は使用時に瓶ににアルミホイルを巻くなどして遮光してあげましょう。
ココナッツオイルは、酸化しにくいことと、オイルが透明なことが高品質につながることから、透明のガラス瓶のメーカーさんも多いです。

④1ヶ月で使い切れる量であるということ。
オイルの美味しい期限は、開封後1ヶ月を過ぎてしばらくすると突然やってきます。保存状態にもよりますが、「今日から急に不味くなった!」みたいな。やや予感もしますが、線を引く日を実感します。美味しく楽しくいただけるように、使い切れる量のオイルの商品のみをお取り扱いさせていただいております。

⑤続けられる金額であること。
正直、高値のオイルですとキリがない世界です。ですが、良心的なメーカーさんが多いのも事実です。手間暇や品質のこだわりを捨てずに、少しでも多くの方々に届くようにと薄利でご尽力頂いているメーカーさん。ありがたいです。安くて酸化しているオイルは買わない。隠れた脂質を摂らない。その分で買える高品質のオイル。生産者の愛を感じるオイル。そう思うと一層大切にオイルをいただけます。手が届くオイルを価値のあるオイルをお届けしております。

⑥美味しいということ。
やっぱり良い栄養を健康的なパワーに変えるのは「美味しさ」だと思います。
食べるオイルの良いところのひとつは、かけるだけで質の良い栄養が摂れること。料理のテクニックはいりません。選んだオイルを毎日楽しみながら食生活に取り入れていただきたいです。